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 研究成果3

3. からだの秘密


①くちばしの秘密
②舌の突起
③瞬膜


①くちばしの秘密
餌を効率的に食べるための構造がくちばしと舌にあります。くちばしにはブラシ状の板状歯と上下のくちばしに凸凹があります。このくちばしの凹凸とブラシ状の板状歯で水だけを口の外に出し、餌を濃しとることができるのです。

②舌の秘密
ハクチョウの舌の上の両側に何列もの突起があります。ハクチョウは首が長くて下を向いて採餌する時でも食べた餌をこの突起に引っかけてのどの奥に送り込むことが出来ると考えられます。この突起のために釣りのテグスが引っかかるととれなくもなります。

③瞬膜
ハクチョウの目には瞬膜といわれる薄い膜があります。ハクチョウが顔を水に入れると瞬膜も目の上に出てきて、顔を水から出すと引っ込むのです。感心したのは、まぶたが上下に動くのに対して、瞬膜は前後(横に)動くのです。くちばしの先から水に入れるのでそれに対応して瞬膜も横に動く方が便利なのでしょう。


④脂を頭に塗る
④尾脂線


④尾脂腺
水鳥であるハクチョウが羽毛に脂を塗って保温したり溺れないようにしますが、その脂を出す腺(尾脂腺)が尾羽の付け根の腰の上部にあります。尾脂腺は豚の鼻のような穴が2つあり(写真解析で)そこから分泌される脂はくちばし等で塗りやすいように(?)オイル状ではなくグリス状のものが出てきます。

⑤気管はフレキシブルに出来ている
ハクチョウには長い首があります。気管が途中でつぶれたり折れたりすると窒息することになりかねません。そんなことがないように(多分)卓上スタンドに使われているようなプレキシブル構造(高さが3mm程度のリング状のものが連続して積み重なってつながっている構造)になっていて、首が自由に曲がっても気管がつぶれない構造になっているのです。

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