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 研究成果4

4. 水浴びに5パターン
ハクチョウにとって羽毛が汚れていることは健康上よくありません。そのために、羽毛を綺麗にする水浴びを1日に何回でも行います。その水浴びの方法に5つのパターンがありました。


①飛び込み水浴び
②片翼水浴び
③両翼水浴び


①飛び込み水浴び
ごく日常的に行われる水浴び法で、他のガンカモ類でもよく見られます。ハクチョウが長い首を前方に伸ばして水に潜り込み、その首を元に引き寄せる時に首の後ろで水を背中に勢いよくかけて背中全体を洗う方法です。

②片翼水浴び(片翼打水浴び)
この水浴びは片方の翼を水面に叩きつけ、水のしぶきを翼やからだにかけて行う水浴びです。この時にはくちばしを大きく開く動作も行います。この動作は水浴び後に行う羽づくろいのために尾脂腺から脂を出す開口動作だと考えています。

③両翼水浴び(両翼打走水浴び)
この水浴びは、両翼を大きく振り上げ水面に両翼を打ちつけながら水面上を走り回る水浴びです。この水浴びの時には、水中にからだ全体を潜水させることもあります。この水浴び法は、生まれて1ヶ月ほどのヒナも行っていたので、生得的に身についている水浴びだと考えられます。


④側転水浴び
⑤前転水浴び


④側転水浴び
この水浴びは、読んで字のごとくハクチョウが水面で横に回転(ローリング)して行う方法です。この水浴びをする時に、ハクチョウは首を背中の方に丸めるようにして側転をします。この水浴びはあまり頻繁には行われません。天気のよい昼下がりに見られることが多いようです。

⑤前転水浴び
この水浴び法も読んで字のごとくハクチョウが首を背中に付けるようにして、首のつけ根を水中に差し入れるようにして前転して水浴びを行います。何故こんな水浴びをするのかはまだ分かりません。

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